ポートフォリオに答えがないというのに、リバランスは必要なんでしょうか?

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今日は読者さんからのリクエストにお応えして、
リバランスについての僕の考え方を
お伝えしようと思います。


頂いたリクエストはこちらです。


楽しくメールを読んでいます。

取り上げて欲しいテーマに、ポートフォリオと、リバランスがあります。

ポートフォリオは、正解がないとききます。
また、その正解がないものをリバランスするというのも、変な感じがします。
この辺りを林さんはどう考えていらっしゃいますか?

いつか取り上げてくださると、ありがたいです。

(メルマガ読者 U様)




なぜ、リバランスするのか?

リクエストを頂いた読者さんは、
投資について、真剣に勉強されているなぁ、
という印象を受けます。

というのも、
ポートフォリオ(やアセットアロケーション)に答えはない
という部分について真剣に考えを巡らせているからです。


こういう方は、投資にかぎらず、
いろいろな部分で成功していく可能性が高いと思います。

答えがない部分を考えるのは、
普通、面倒で誰もやりたくないことですが、
それをいとわず、深く思考を巡らせていくことは
何かを成功させるために必要ですからね。


話を元に戻しまして、確かにポートフォリオ
(以下、アセットアロケーション含めポートフォリオとします)
の構成には唯一の答えというものがありません。

過去データの分析から
リスクを抑え、期待リターンを最大化するような
答えらしきものを導き出すための
実務上の方法というのは存在します。


ですが、過去と未来の相関が保証されていない以上、
それが唯一の正解かというと、そうとは言い切れません。

誰にも、唯一の正解は、わからないのです。


じゃぁ、なんでそんな答えのないようなものを
ありがたがってリバランスする(当初の割合に戻す)のか?

当然でてくる疑問ですよね。


これには、二つの理由が考えられます。


  • リバランスボーナスを獲得する


投資に詳しいFPなら誰でもすぐ答えると思いますが、
「リバランスボーナス」というのがあります。


リバランスボーナスについて詳しく話始めると
長くなってしまいますので
例えばニッセイ基礎研のレポートを御覧ください。

「水からワイン」:リバランスボーナスを理解する|ニッセイ基礎研究所


ポートフォリオの各アセットクラスのリスクが大きく、
ポートフォリオ全体のリスクが小さい(リスク分散がなされている)
場合に、リバランスボーナスが大きくなっていきます。

ちゃんとリスクをとって、ちゃんとリスク分散している
ポートフォリオなら、リバランスの意味がある、
といえます。



  • 長期投資を継続するため

もう一つ、
個人的にはリバランスボーナスよりも
大切なことと考えているのが、
「長期投資を長期投資たらしめるため」
という理由です。


どういうことかというと、
要は投資家の心理的な安定を図ろう、
という意図でリバランスを行います。


例えばUさんが当初、
株式50%、債券50%のポートフォリオを組んで
長期投資を開始したとします。

リバランスをせずに3年放置した結果、
株式が80%、債券が20%となってしまいました。


さてこの状態で投資を継続できるだろうか?
ということです。


ちょっと株式が多すぎるよなぁ、
ということで、債券と同額になるように
株式を売却し、想定以上の儲けが出ていたので
予定してなかったレジャー資金として活用しました…。


もちろん、こうした資金利用がダメというわけではありません。
あくまでも資金使途は個人の自由ですからね。

ただ、一部の株式とはいえたった3年で売却・消費したわけで、
当初もくろんでいた「長期投資」という計画からは
ブレていると思います。



リバランスには、こうした投資家の思考のブレを
修正する効果が高いと考えています。



今回の例でも、リバランスルールを採用していれば
株式を一部売却し、債券を購入することで
当初の50:50の割合に戻していたはずです。



実は、投資、特に長期投資では


「最も危険な要素は人(ヒト)」


になります。


そしてヒトの中で最も危険なのは
資金を動かす権利を持っている「自分」です。


ですから、自分をコントロール仕組みをあらかじめ用意しておくことは
投資を成功させる上で無くてはならない必須条件なのです。



上手にリバランスするために

上の例では株式を一部売却して債券を購入しましたが、
株式に含み益がある場合、売却時に課税されてしまうという
頭の痛い(?)問題があります。


リバランスボーナスはそれほど大きくありませんので、
リバランスの都度、課税されていては元も子もありません。


ですので、売却しない「ノーセル・リバランス」か、
個人型DCやNISAといった非課税口座を活用した
「ノータックス・リバランス」をおすすめしています。


この辺は、現在の資金量やDC口座が使えるのかどうか?
といった個々人の状況やライフプランにも
大きく依存する部分ですので、
個別に考えていく必要があります。


ということで、
必要に応じて個別にアドバイスさせていただく、
というのが僕の仕事の一つになります。
(最後は宣伝でした^^)


以上、ご参考になれば幸いです。


ご意見、リクエストは随時受けております。
お気軽に、メール下さい。



ps.

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コメント1件

  1. ブログ更新しました。今回は読者からのリクエスト。
    ポートフォリオに答えがないというのに、リバランスは必要なんでしょうか? http://t.co/9j4JO7eWiT

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こんにちは、林FP事務所代表の林健太郎です。ブログご訪問ありがとうございます。

工学博士(阪大)、個人投資家。投資歴は10年以上。金融機関に属さず、保険・証券の販売に一切関与しない、完全独立のファイナンシャルプランナーです。アラフォー、2児の父。

今後、日本では好むと好まざるとにかかわらず、どんどん自己責任が問われていくようになるでしょう。自助努力で資産形成していくこと、そしてその方法を中立な立場で伝えていくことが大切だと考え、独立して活動しています。

子どもにも安心して教えられる資産運用法を中心にお伝えしていますが、まだまだ「投資=難しい&ギャンブル」「投資=売買でドキドキ&忙しい」と誤解している方も多く、長期投資の考えを広めていけたらと思っています。

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