あなたの資産を食い潰す「何を買えばいいですか?」病。それは投資とは違います。

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ごくたまになんですが、

「なにを買えばよろしいんでしょうか」

「◯◯を保有しているのですが、売ったほうがいいのでしょうか」

といったご質問を頂くことがあります。


このようなご質問を頂いたとき、僕は100%
「分かりません」とお答えしているのですが
これは面倒だからというような理由ではなく
ちゃんとした理由があります。


今日はそのことについて、
お話しておこうと思います。


トレードと資産保有の違い


本題の話をする前に、まずは予備知識として
トレードと資産保有(資産への投資)の
違いから知っておく必要があります。


トレーダーとは


トレーダー(投機家)とは、
資産を短期的に売買することにより、
値上がり益を積極的に追求する人のことです。

取引(トレード)を短期間に頻繁に行うことから、
トレーダーと呼ばれます。

加えて、トレーダーは「価格の変化」にのみ着目し、
投資対象については特に無関心なことから、
「投機家」とも呼ばれています。

頻繁に取引を行うというとき
一体どれぐらいが頻繁かという話ですが、
基本は1年以下の期間で売買するなら、
と考えています。

「え!?1年って結構長くない?」

と思われるかもしれませんが、
後ほど述べる長期分散投資のタイムスパンから見れば、
1年なんて相当短期です。


ですので、いわゆる1日以内で
売買を完了するデイトレーダーから、
1年未満で売買を行う人までを
ここでは「トレーダー」ということにします。


トレーダーが失敗する理由

トレードの場合、価値を生み出す源泉がどこにあるかは、
トレーダーの中です。

トレーダーの能力が高ければ利益が出ますし、
そうでなければ利益は出ません。

ですよね?

もしあなたがトレードしようとする場合は
「あなたの中」にその価値の源泉がないと
いけないわけです。


さて、ここで「ある矛盾」にお気づきでしょうか。

「どの株が買いでしょうか」

という質問に対して、それがトレード目的であるなら、
残念ながら失敗する可能性は極めて高いです。


なぜなら、トレードの価値の源泉はトレーダーそのものの能力ですが
そのトレーダー自身が「なにを買えばいいのか?」みたいな状態では
その能力は全く期待できないからです。

つまり、頻繁に売り買いする傾向のある人が
何を買えばいいか聞く状態なら、
最初から何も買わないほうがマシだということです。


何も僕は、世間のトレーダーを否定するつもりは全然ありません。

中には「凄腕な」トレーダーも存在していることは、
知っているからです。

でも彼らは

「何を買えばいいか」

なんて当然聞きませんし、
まして

「おすすめの銘柄」

なんてことも、教えてはくれません。

多分、聞いたとしても
「相場に聞け」などと言われるのがオチです。


何をいつ買えばいいかは彼ら自身で判断できますし、
仮に何を買うかを教えても、それがほとんど役に立たないことを
知っているからです。

だからどちらかというと職人気質で
日々淡々とトレードを繰り返している印象ですね。


もしあなたが、そういういわば「トレード職人」に
なりたいのであれば止めはしませんが、

今何か仕事を持っていて、
投資というのをもっと時間をかけずにやりたいのであれば
トレーダーという職業はお勧めしません。


結論として、トレーダーではない普通の人は
「何を買えばいいか」というのは
聞かないほうがいいし、聞いても意味がない、
ということです。


僕はトレーダーではありません。

であればなおのこと
僕が人に推奨銘柄を教えるなんて
ありえないことです。

だから僕は、冒頭の質問に対して誠実に

「分かりません」

とお答えすることにしているのです。


資産に投資(保有)する

一方で、株式などの資産を幅広く長期で保有する方法もあります。
これが一般的にいわれる資産運用の方法です。

  • 幅広い銘柄に分散し(分散投資)
  • 長期で保有する(長期投資)

というのが、この方法の特徴です。

どんな投資法であれ万能ということはありませんので、
これが将来必ずうまく行く、なんてことは言えませんが、
少なくとも現状では非常に合理的な方法の一つです。

とういうのも、株式の長期的な価値の源泉は
その会社の経済的な成長にありますが、
それを投資対象としているからです。

その場合、特定の銘柄によるリスク
(これを個別リスクといいます)を避けるため、
まず幅広い銘柄に分散投資します。

こうすれば、一つの銘柄に大きな損失が出ても、
全体としてのリスクは小さくて済みます。

また、長期保有するのはなぜかというと
そもそも会社の成長って、1年や2年じゃ分からないよね、
というところが根本にあります。

だから、数年とか、ときには10年、20年と
保有し続けます。

それで、長期的に見て大きく成長する果実を
得ようとするわけですね。

この方法が優れているのは、
忙しい人でも比較的簡単に取り組める
というところです。

一旦保有してしまえば、
普段はほぼ放置でいいですからね。


一方で、少々難しい面もあります。

分散投資しますので、期待利回りは
理屈上どうしても低下します。

となると、ある程度の利益を出すには
それなりの金額か、あるいはコツコツ積み立てていく必要があり
その計画をちゃんと立てないといけないからです。

当然ながら、節税効果も立派なリターンですので
来年からの個人型DC(iDeCo)や、NISA等の
活用も視野に入れてください。


iDeCoやNISAの関連記事はこちらからどうぞ。


2017年から皆年金の個人型確定拠出年金(個人型DC/iDeCo)で
気をつけるべきこと。

2017年から皆年金の個人型確定拠出年金(個人型DC/iDeCo)で気をつけるべきこと。



来年2017年からの積立NISA(平成29年度税制改正要望項目)などについて、
要点をまとめておきます。

来年2017年からの積立NISA(平成29年度税制改正要望項目)などについて、要点をまとめておきます。




僕が相場観や個別銘柄に興味がない理由


ということで、投資以外のお仕事をされている方に
お勧めなのは長期分散投資なんですが、
僕もこれを実践しています。

で、分散対象が世界中となると、
もうほとんど相場分析なんて、
必要無くなってきます。

だって「世界経済が成長してればそれでいい」
という究極の「達観的投資」だからです。


とはいえ、長期的な相場観というか、
金融状況にはある程度注意を払っています。


中でも僕が注視しているのは、「金利」ですね。

今は米国の次期大統領がトランプ氏に決まり、
いよいよ利上げが間近か?と言われてますが
それでもまだまだ金利は低い状態です。

米国の金利状況や、今後の状況などは
こちらのようなサイトが参考になります。



先物相場動向からはじき出した
将来金利の確率だそうです。

英語のサイトですが、図やグラフがメインなので
特に問題なく理解出来るかと思います。


まぁ、米国金利が将来どうなっていくかを
市場を元に予測したものと考えてOKです。


当然、状況によって変わっていきますが、
例えばこの記事を書いている段階では
市場は利上げをかなり期待していることが分かります。


まぁ、ここまで詳しく見ないでも、
ニュースを見ていればイヤでも金利動向が分かりますので、
金利が上がってきたら債券も買おうか、
といった判断も出来てきます。

※ 金利と債券価格については
こちらの記事も参考にしてください。


知っておこう!「どうしてマイナス金利で債権価格が急騰するんですか?」




これぐらいのゆったりした判断であれば、
忙しい人でも十分可能ですよね。


そういうことすら面倒、というレベルであれば、
資産配分を固定してリバランスだけするとか、
それこそバランスファンド一本で済ますとか。

ということでも構わないと思います。
それはそれでアリですので。


今日は投資の基本についてお話しましたが、


まずはご自身が無意識的に
「トレードしようとしてないか?」
に十分注意してくださいね。



ps.

努力や投資法とは無関係に、こんなに資産が変わることはご存知でしたか?


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こんにちは、林FP事務所代表の林健太郎です。ブログご訪問ありがとうございます。

工学博士(阪大)、個人投資家。投資歴は10年以上。金融機関に属さず、保険・証券の販売に一切関与しない、完全独立のファイナンシャルプランナーです。アラフォー、2児の父。

今後、日本では好むと好まざるとにかかわらず、どんどん自己責任が問われていくようになるでしょう。自助努力で資産形成していくこと、そしてその方法を中立な立場で伝えていくことが大切だと考え、独立して活動しています。

子どもにも安心して教えられる資産運用法を中心にお伝えしていますが、まだまだ「投資=難しい&ギャンブル」「投資=売買でドキドキ&忙しい」と誤解している方も多く、長期投資の考えを広めていけたらと思っています。

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