美しい茶碗が教えてくれる投資の本質とは?

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僕の手元には、今、美しい茶碗が一つあります。

しかし僕はこの美しい茶碗に
不満を抱いています。



なぜ、このような茶碗が僕の手元にあるのか?
どうして不満を持ってしまっているのか?

しばし考えてみることにします。



美しい茶碗が教えてくれたこと

美しいけど底が浅く、使いにくい茶碗と、
平凡ではあるけど底が深く、使い勝手の良い茶碗。


普段使いするなら、迷うことなく
平凡な茶碗のほうでしょう。


僕は鑑賞するためではなくて、
日常的に使うためにこの茶碗を買ったつもりでしたが
惜しくもその選択を誤ってしまったようです。

その美しさに目を奪われてか、
はたまた単なる経験不足だったのか…。
原因は定かではありません。


しかし少なくともこの美しい茶碗は、
目的と選択の大切さを僕に教えてくれたのでした。



見目麗しい投資と平凡な投資

茶碗に対するアナロジーで考えてみるならば


見た目は美しいけど、パフォーマンスに難がありそうなファンドと
見た目は平凡だけど、長く付き合えそうなファンド。


大切な資金を投入するにあたり
どちらのファンドがよさそうか、
という議論に興味のない人はいないでしょう。


例えばこのブログでも再三取り上げているパッシブ(インデックス)ファンド。

見た目はとても地味で、販売ランキング上位を独占するようなこともありません。
しかしその懐の深さ、平均的なコストパフォーマンスの良さといえば
投資をよく知る者であればもれなく理解されていることと思います。


投資というのは個人にとって自由な活動ですから、
高コストなアクティブファンドや個別株を指向するのも
それはそれでことさら咎(とが)めるほどのことではありません。


しかし、押さえておくべき大切な点があります。


それは茶碗とファンドの比較において
茶碗には飾って楽しむという使い道があるけど
ファンドには恐らくその使い道はないだろう

というのっぴきならない違いがあることです。

百歩譲って「ファンドを飾って楽しむ」という一風変わった趣向があるとしても
それをきちんと理解して事に当たることのできている人は
ごくわずかのように思われます。


残念ながら、販売ランキング上位を見るにつけ、
本来なら観賞目的がメインのファンドに
恐らくは別の、利回りなど誤った目的で
多くの資金を投入してしまっている方が多いのではないでしょうか。

それではまるで、生活の質を高めようという目的で
観賞用の茶碗を大量に購入するという
なんともちぐはぐな活動になってしまい

生活の質を高めるという本来の目的は
なかなか達成できなくなるでしょう。


この点について、投資家は
今一度思いを馳せる必要があるように思うのです。



視点と豊かさ

投資の世界で、このように残念な状況に陥ってしまっているのは
どうしたことなのでしょうか。


ここで、登場人物別の視点で考えてみましょう。

まず第1の視点が投資家。キーパーソンのはずですが、
投資に不慣れな高齢者の方も多く、
自分以外の視点に依存しがちです。

そして第2の視点が販売者。
投資の知識は豊富ですが販売の知識も豊富です。
そのミッションから推察すれば、
さりげなく観賞用の高価な商品を勧めてくる
と考えるのが妥当でしょう。


現在の状況を形作っているのは、本来投資家が握るべき主導権を
事実上販売者が握ってしまっている点にあり、
さらには投資家自身がその状況で満足してしまっている
ということが主な原因といえそうです。


もちろん希望はあります。


第3の登場人物として「子供」を挙げてみたいと思います。

子供NISAの骨子も決まり、世代間の資産移転の一つとしても
子供世代の投資が注目されています。


今まで、自分のための投資だから
失敗しても最後は自己責任で自分が納得すればそれで構わない、
というある種の「あきらめ」があったのではないか。

その気の緩みが「販売者依存」という形になって
現れていた面もあるのでしょう。
海千山千の販売者がそのような美味しい「スキ」を
見逃すはずはありませんね。


しかし、事が子供のためとなれば
話はそう単純には行かないはずです。


:「ねぇパパ、私のNISAのファンドはどうしてこんなにコストが高いの?」

:「それは…◯◯証券の☓☓さんが勧めたからで…」

:「それじゃぁそのぶん私のお金が減るよね。パパは私より☓☓さんのほうが大切なの?もうサイテー。(涙目)」

:「…」


などという会話が将来繰り広げられるかどうかは分かりませんが
単にパフォーマンスの問題にとどまらず、
投資から無縁ではいられない、これからを担う世代が
販売者依存になってしまってもいいのか?
というやや根の深い問題もあります。


僕も含め、子供の幸せを願わない親がいない以上、
少なくとも自己責任で簡単に片付けられるような問題では
なさそうですね。


もう少し想像力をたくましくするなら、
自分ひとりのための食事ならジャンクフードでも何でも構わないけど
子供が口にする食材はとても気を遣って選ぶのと同じように
子供のための投資となれば自分以上に真剣に考えて
行動するようになるはずです。

であれば、この販売者依存問題も少しずつではあろうとも
改善していく可能性があるわけです。


あなたの知識と視点が豊かになれば、ものの見方も豊かになり、
子供もそれに応じて豊かになっていくでしょう。

僕も茶碗の選び方を含め、
満足することなく前進していきます。


投資というのは、心と物質の豊かさを目指す
世代を超えた飽くなき挑戦なのです。


ps.

努力や投資法とは無関係に、こんなに資産が変わることはご存知でしたか?


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こんにちは、林FP事務所代表の林健太郎です。ブログご訪問ありがとうございます。

工学博士(阪大)、個人投資家。投資歴は10年以上。金融機関に属さず、保険・証券の販売に一切関与しない、完全独立のファイナンシャルプランナーです。アラフォー、2児の父。

今後、日本では好むと好まざるとにかかわらず、どんどん自己責任が問われていくようになるでしょう。自助努力で資産形成していくこと、そしてその方法を中立な立場で伝えていくことが大切だと考え、独立して活動しています。

子どもにも安心して教えられる資産運用法を中心にお伝えしていますが、まだまだ「投資=難しい&ギャンブル」「投資=売買でドキドキ&忙しい」と誤解している方も多く、長期投資の考えを広めていけたらと思っています。

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