投資、といいますか資産運用は、どれぐらいの金額にどのようなリスクを取らせるか、それを考えることから始める必要があります。
この「どのリスク」を取らせるかを考えるための基本的なリスク分類法があります。
この表の1〜6をアセットクラスといって、それぞれ別の種類のリスクをとる資産だという分類法ですね。
それぞれ簡単に説明してみます。
アセットアロケーション上では、他のアセットクラスへの準備資金という性格が強いです。
主なリスクは株価変動リスク。
主なリスクは金利で、固定金利の債券の場合、金利が上昇すると債券価格は下落します。
低リスク資産として運用すべきクラスで、後で説明する流動性リスクや信用リスクは取らないのが良いとされています。
株式の価格変動リスクと為替リスクの両方が重畳されています。
だからといって必ずしもハイリスクかというとそうでもなく、株式の価格変動と為替との相関によります。
順相関であればリスクは高く、逆相関であればリスクは低くなります。
僕は外貨預金もここに入れています。
このクラスには金利リスクと為替リスクの両方がかかります。
様々な市場に投資するヘッジファンドや、複合ファンドなどがここに入ります。
このアセットクラスの分類法が全てのリスクを表しているわけではなく、上記とは独立に流動性リスク、信用(デフォルト)リスクなどがかかってきますが、流動性リスクや信用リスクは見積もりが難しく、取ってもメリットが少ないのでできるだけ取らない方針でいけばいいでしょう。
アセットアロケーションとは、上記6つのアセットクラスのそれぞれの箱にどれだけの資金を投入するのか、ということです。
アセットアロケーションはなにか方程式を解けば答えが出てくるようなものではなくて、個々人が考えるリスク許容量や運用できる資金量によって個別に変わってくるものです。
大切なのは、仮決めでもいいので自分が良いと思うアセットアロケーションに資産の状態を近づけていくことです。
で、走りながら少しずつ自分の考える理想に近づけていく。
資産運用(投資)はこのプロセスの事を言うんだと思います。
ある意味、ビジネスにおけるPDCAと非常によく似ているともいえますね。
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