「企業型DCとiDeCoは併用可能か?」のご質問へのご回答

2,238 閲覧

本日はメルマガ読者様から頂いた
ご質問に回答したいと思います。

企業型DCとiDeCoとの関係について、です。


企業型DCとiDeCoの併用は可能か?


頂いたご質問はこちら。

会社で凄く少額の401kに加入しています。自由選択です。
入らなければその額が別でお給料の時に支払われるようです。

少額ですので、普通に積み立てている分を少しでもこちらへ廻したいと思い確認したところ、以下の様な回答でした。

◯◯社の401kは「企業型確定拠出年金」です。
グループプランにおいては、企業型年金規約に「個人型401kに併せて加入できる旨」の記載がないため、
企業型401k加入者の方は、個人型401kにも加入する、ということができません。

今後の事を考えながら何が良いのかと思案しております。



まず用語の整理ですが
企業型確定拠出年金は企業型DCや企業型401kと
同じ意味で使われているようですね。

同様に個人型401kというのは個人型DC、
つまりiDeCoのことになります。

以下、話を簡略化するために
それぞれ「企業型DC」と「iDeCo」に
統一します。

また、企業型DCへの自由選択、入らなければ給料とのことで
前払い退職金の選択制企業型DCと推測します。

文面だけだと分からない部分もあるのですが
恐らくご質問の意図は普通に積立(銀行等)の分を
iDeCoへの積立に回せないか?ということだと思われますが
会社からの回答としては「不可」ということですね。

これは会社回答の通りで、企業型DCに加入している会社の従業員は
iDeCoを併用する場合はその会社の年金規約で
「併用可能」の記載がない限り、併用が出来ません。

そのため、(労組等を通じて)規約を変更するか
退職・転職等しない限り
iDeCoを使うことは出来ないんですね。

これはそういうものだと思って
諦めるしかありません…。


選択制企業型DCの考え方


ご質問から選択制企業型DCだと思われますが
企業型DCを選択すべきかどうかについて
まずは考えてみましょう。

企業型DCを選択すれば前払い退職金は給与にならず
会社から企業型DCへ拠出されます。

企業型DCへ拠出された場合、株式等で運用せず
100%預貯金商品だとしても所得控除の恩恵が受けられます。

つまり、所得税、住民税が軽減される可能性があるんですね。

さらに、企業型DC拠出分が給与にならないため
給与から計算される社会保険料も
低くなる可能性があります。

ただし、社会保険料が低くなれば
将来受け取る厚生年金額も減りますから
ここは注意してください。


給与額にもよりますが、現役世代に
キャッシュが不足するようなことがなければ
企業型DCへ加入するのが概ね有利と言えます。


詳しくはライフプラン等でシミュレーションしてください。


企業型DCのマッチング拠出を検討する


本ご質問からは外れるのですが
(選択制ではない)企業型DCが用意されている場合
企業型DCの掛け金を増やせないか検討できます。

企業に問い合わせる必要がありますが
企業型DCには会社拠出分に加え
「マッチング拠出」が可能な場合があります。

マッチング拠出は会社拠出とは異なり
あくまでも「給与天引き」ですがその分
所得控除はもちろん得られますので
所得税、住民税の軽減が期待できます。

iDeCoへの拠出と同様の効果が見込めますので
まずはこれが第一選択肢となります。

ただし社会保険料はマッチング拠出の有無とは
関係なく給与額から決まります。


マッチング拠出の上限額は

  • 企業拠出額を超えないこと
  • 企業拠出額とマッチング拠出額の合計が企業型DCの上限(※)を超えないこと

※最大55,000円/月

となります。

マッチングとはいえ、もし月55,000円なら
年間66万円ですから、退職金として十分な額が
期待できますよね。

上限が半分の月27,500円の場合も多いようですが
それでも年間33万円ですのでもし使えるなら
検討する価値はあるでしょう。


NISAは検討すべきか


以上 、企業型DCの話ですが
もし株式等、リスク資産への投資を考えているなら
いずれの場合でも検討可能なのがNISAです。

一般NISA、つみたてNISAは日本に居住する
20歳以上の人なら誰でも使える制度ですので
お勤め先の状況に関係なく使えます。

またDCとは違い60歳まで利用できない、
という制限もありません。

その代り「期間限定」「利益のみ非課税」という
「制約条件」があります。

DC(iDeCo)とNISAの違いについては
こちらの記事にまとめています。

企業型DCも当てはまる部分が多いので
よかったら参考にしてください。


【2018年版】iDeCo、NISA、つみたてNISA比較表とまとめ




もしかしたら職場NISAや職場つみたてNISAの
導入が検討されているかもしれません。

その場合、職場NISAについては要検討、
職場つみたてNISAは比較的安心して
利用可能です。
(いずれも商品ラインナップに偏りがないかチェック)


職場NISAも職場つみたてNISAも任意のはずですから
個別の契約と同等もしくは有利と判断すれば利用してください。


NISA、つみたてNISAは手軽に始められますが
所得控除や退職所得控除の特典はありません。

また、何度もスイッチングもできないので
DCの制限(60歳以降で利用)が問題ないなら
DCの方が有利な事が多いです。


お勤め先の状況により
いろいろな制度や条件があって正直ややこしいですが
できるだけ賢く利用しましょう。


どんな場合もライフプランを元に
判断するのが良いというのは
付け加えておきます。


以上、ご質問へのご回答でした!


ps.

努力や投資法とは無関係に、こんなに資産が変わることはご存知でしたか?

4,018名が衝撃を受けたその理由とは…



プロフィール

「ゼロから資産形成したい」なら、無料メルマガで学ぼう!

資産構築メルマガ

コメントフォーム

名前

 

メールアドレス

 

URL

 

 

コメント

プロフィール
プロフィール画像


こんにちは、林FP事務所代表の林健太郎です。ブログご訪問ありがとうございます。

工学博士(阪大)、個人投資家。投資歴は20年近く。金融機関に属さず、保険・証券の販売に一切関与しない、完全独立のファイナンシャルプランナー(CFP®)です。アラフォー(?)、2児の父。

今後、日本では好むと好まざるとにかかわらず、どんどん自己責任が問われていくようになるでしょう。自助努力で資産形成していくこと、そしてその方法を中立な立場で伝えていくことが大切だと考え、独立して活動しています。

子どもにも安心して教えられる資産運用法を中心にお伝えしていますが、まだまだ「投資=難しい&ギャンブル」「投資=売買でドキドキ&忙しい」と誤解している方も多く、長期投資の考えを広めていけたらと思っています。

プロフィール詳細はこちら
Twitter(@subsubken)
Facebookページ
お問い合わせ
主な実績
FPジャーナル2018年9月号
2018年9月、日本FP協会の機関紙「FPジャーナル」(約20万部)の特集「長期x分散x積立投資を徹底検証」に林の記事が掲載されました。(→プロフィール



PHPくらしラク〜る
PHPくらしラク〜る2017年12月号・2018年1月号短期集中連載の監修をさせて頂きました。(→プロフィール



日経ヴェリタス2016-08-14

日経ヴェリタス2016年8月14日号「確定拠出年金 とことん活用術」にコメントが掲載されました。(→プロフィール



イオンカード会員誌mom 2015年12月号(30万部)に監修記事

イオンカード会員誌mom 2015年12月号(30万部)に監修記事が掲載されました。



ブログが月間16万アクセスを超えました



メルマガ読者様が 4,000名 を超えました。



プロフィール詳細はこちら

お問い合わせ
Facebookで新着記事が分かります!
「いいね」がもらえると嬉しいです!
人気記事 月間TOP
最近のコメント
寄稿者一覧