ライフプラン作成を勧めたい!FPが見る「飯マズ離婚漫画」案件

こんにちは。林FP事務所です。

最近、SNSで話題になっていた「妻の飯がマズくて離婚したい」という4コマ漫画をご存知でしょうか。

最近ついに完結したこのお話、ラストはハッピーエンドで本当に良かったのですが、途中の段階でSNSで話題沸騰となっていて、主に妻の料理に対する否定的な感想、夫の気持ちに同情するといった内容が多く見受けられました。

筆者はFPであると同時に毎日家族に食事を作っている立場です。どちらかというと妻側に近い立場とは言え夫の気持ちの方が理解できる印象でした。最初の方の数話までは、です。

が、20話を過ぎたあたりから、少し見方がが変わってきたのです。どういうことなのでしょうか。

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どんなことが夫婦に起こったか?

まずは、このお話のあらすじをかいつまんで説明します。

  • 登場人物は会社員夫・パート妻・小学生以下の3人のお子さんがいるご家族
  • 夫は食にこだわりがあり、大学生一人暮らし時に土鍋でご飯を炊くほど!
  • 一方妻は食にあまり関心がなく(「お腹に入れば同じ」が決め台詞)料理がとても苦手
  • 妻の料理は結婚当初から現在まで常に単一的で見た目も魅力的ではなく、味も子供たちに給食の方がおいしいと言われてしまう
  • 夫は晩御飯を楽しみたく、外食、週末に自分で料理、妻に料理教室に通ってもらう等提案するが、節約を理由に却下される日々
  • 夫は美味しい食事への渇望が止まらず、こっそりお小遣いを貯めて外食に行くが妻に見つかってしまう
  • 高級外食を責められた夫は自宅の食事への自分の思いを告白し、改善をお願いするが、その時つい「離婚がよぎってしまう」と口にしてしまう

といった内容です。

この話は、「食」に対する夫婦の価値観の違いをどのようにすりあわせていけば良いのか?はたまたもう離婚しかないのか?ということがテーマで、読者の関心を集めていました。

でもFPである筆者は、途中からもっと別の角度から、このご夫婦の問題点に気づいたのです。

家計の状況を客観的に見てみよう

漫画の中で、妻は食に対して意欲があまりなく、料理もうまくなろうとはしていません。その理由として「節約」が今一番大切だから、と常に言っています。

節約しながらでも料理を努力することはできるはず、という意見は置いておいて、確かに「お惣菜を買おうかな」と考えた時も節約を理由にそれを止めたり、家計簿をつけて収支を確認してため息をついたりという場面から見る限り、このご家庭に「節約」が必要であるように一見は見えます。

しかし果たして本当に食費を切り詰める必要があるほどの切迫した状況なのでしょうか。

たしかに子供たちのために積立をしているのは素晴らしいことですが、その額が実際に子供たちの将来の出費予定に見合ったものなのかは不明です。また、家計から積立額を捻出したいのであれば、現在の収支の中でバランスよく無駄をカットすることを考えていく必要があります。

この妻の場合は、そういった計画的な視点で節約をせず、とにかくやみくもに支出を削ろうとしているために、興味が持てない、得意ではない食事関係から際限なく削ろうとしているのではないかと感じられました。ここがまず大きな問題点です。

まずは現在から将来への必要額を洗い出し、それに対する対策を具体的金額に落として考え、そのために現在からできることをする。また、現在支出を削る必要があるなら、常にかかってくる固定費から考え、生活の中で無駄な部分をバランスよくカットしていくことが大切でしょう。

食費は家族の身体を作り、健康を保つための費用であり、ましてや成長ざかりのお子様もいる場合には、まず最初に削る費目ではありません。

夫婦での意識共有がとても大切

先の通り妻は子供たちの将来のために「節約」に励んでいる一方で、夫は週末に材料費のかかる料理をしたり、外食に誘ったり、食費のアップを申し出たりしては妻に拒否されています。

一見、自分の小遣いから出すなら良いと思われるかもしれませんが、お惣菜代でさえ出すのが無理と感じている妻からすると、そういったことは嬉しいはずはないでしょう。

なぜかというと、積立金を準備するために日々切迫感を感じているのは自分だけ、ということが突きつけられるからです。そしてそのストレスはついに、夫が妻に内緒で1万円以上のコースディナーを食べたことが発覚することで爆発してしまいます。妻の側の気持ちになって想像すると、お惣菜代と1万円の金額差に愕然としてしまいます。

たしかに、妻の食費の削り方は度を越しているかもしれません。しかし、そういった家計の状況を共有せず、簡単にお金で解決しようとする夫の側にも離婚事件(未遂ですが)の原因があるように思います。ここが二つ目の問題点です。

週末の料理はローストビーフでなく、低コストな丼などで良かったし、料理教室の前にレシピ本を勧めるなど、夫のお母さんの言っていた「お金かけずに手間かけて」を実行すればここまでこじれなかったのではないでしょうか。

夫婦で家計を運営していくためには、お金に対するお互いの意識を知り、共有していくことが大切です。

お互いが将来のお金のことについてどのように思っているのか、今の家計はどういう状況なのか、どこにお金をかけるのが良いと思っているのか、まずは話し合うのが一番です。

その結果、価値観に違いが見つかるかもしれません。しかし、それは違う環境で育ってきた夫婦であれば当然のことととらえ、まずはお互いの価値観を認め合いましょう。

そして方向性を一つに決めなければいけない必要性があれば、価値観をすり合わせたり、折り合いをつけたり、家計の状況を客観的に見て判断したりといった段階に進みましょう。

そうしてはじめて、お互いに納得がいく家計運営が始められると思います。

まとめ

架空のご夫婦の離婚未遂事件を題材に、このご夫婦の問題点についてFP目線で書いてきました。

料理の上達方法や夫婦の関係構築はその道の専門家にお任せしますが、お金に関しては、2つの問題点を解決するために、ご夫婦ご一緒に「ライフプラン」作成と家計の相談をFPにすることを是非おすすめしたいです。


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こんにちは、林FP事務所代表の林健太郎です。ブログご訪問ありがとうございます。

工学博士(阪大)、個人投資家。投資歴は20年近く。金融機関に属さず、保険・証券の販売に一切関与しない、完全独立のファイナンシャルプランナー(CFP®)です。アラフォー(?)、2児の父。

今後、日本では好むと好まざるとにかかわらず、どんどん自己責任が問われていくようになるでしょう。自助努力で資産形成していくこと、そしてその方法を中立な立場で伝えていくことが大切だと考え、独立して活動しています。

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