食料インフレ時代に我々消費者がやるべきこと

556 閲覧
食料品の物価指数推移

こんにちは。林FP事務所の林です。

最近妙に物価が上昇しているような気がするのは僕だけでしょうか。これは生鮮食料品だけでなく外食産業でも同じ傾向があるようです。

価格上昇に対して、僕が感じたことや、我々消費者がとるべき行動について少し書いてみました。


資産構築メルマガ


異様な価格上昇


僕は株式投資に関してはインデックス運用をメインにしながら個別株投資も少しだけやっています。

個別株投資に関しては銘柄分析などが非常に難しいため基本的には株主優待狙いだけに限っています。

さてこの株主優待ですが僕の家族がよく利用しているステーキチェーンがあります。
(知っている人はあそこかとすぐにわかると思います)

で先日、このステーキを食べに行ったんですが、非常に残念なことになんと以前よりも肉質がはるかに劣ってしまっていました。


これは僕だけが感じたことではなく、家族全員が

「肉が固くなった」

「以前よりも味が落ちてしまった」

と全会一致で品質が落ちたことを認識したんですよ。

娘に至っては以前の品質が10だとしたら今回は5だったと非常に手厳しい評価を下しています。(苦笑)


今まで何度も行っているので、そこの味は全員、舌で覚えていたんですがここまではっきりと品質が落ちたのは「異様」としか表現しようがありません。

さらに…、なんと値段まで上がっていたんです!


これには株主として、そして一ファンとして落胆せざるを得ません。


最近政府や日銀がインフレ誘導していることもあってか、賃上げや物価上昇が続いていますよね。

スーパーなどに行っても食品の価格上昇はてきめんで、直接値段が上がったりあるいは値段を据え置きで容量を減らしたりと基本的には物価が上がる方向で進んでいます。

それも、一気に何割も上がるというものすごい上昇幅で。

僕はよく嫁さんと一緒にスーパーで買い物するので生鮮食品の物価に関しては肌で感じています。


ちなみに値段が上がること自体は特に問題ないんです。

今まで20年以上もデフレ経済の中にあったので日本人はインフレという現象を忘れかけていますが、1年に1%とか2%とかいったマイルドなインフレというのは特に問題ありません。

むしろインフレにより企業の売り上げが上がり、従業員の賃金が上昇するならそれはいいことでもあります。

しかし値段が上がって品質が上がるならもちろん、そうでなくともせめて品質を据え置くならまだなんとか理解ができます。

でも値段が上がって品質が低下するのはさすがにいかがなものかと思うのです。それでは社会が劣化していくからです。


食料インフレ時代に我々がやるべきこととは?


インフレの是非は脇に置いておいたとしても、最近の世の中の傾向として食料品などの価格が大幅に上昇しているのは間違いありません。


ただ一点、これだけは絶対に言っておきたいことがあります。


ビジネスというのは相手に価値を与えてこそ成り立つものです。


新たな価値を与えようと努力をせず単に値段だけ上げるのは、企業自らの首を絞めるような行為だと言わざるを得ません。

それが年数パーセントの上昇幅ならまあ、しかたないということもできます。例えば食料品の物価上昇は近年緩やかな上昇傾向にあります。

食料品の物価指数推移 出典:我が国主要国における食料の消費者物価指数の推移(農林水産省)


消費税増税直後(2014年4月)の物価指数は98で2019年初頭の物価指数が103.5です。この間約5.6%物価が上昇したと言えますが、5年間で5.6%ですから年1.1%ほどと全く問題ない範囲と言えます。

でも色々なものを眺めていると、最近は短期間に何割も上昇するような、到底無視できないレベルの大幅な価格上昇が多いように個人的に感じます。
  • 例えば100円のものが110円になったり(1割上昇)
  • 400グラム のものが360グラム になったり(2割減)
先のステーキチェーンの値段に関しても、1割程度価格がアップしていました。全体の傾向はともかく、個別に見れば大幅上昇となっているものがあるのは確かです。

それだけ一気に価格上昇させるなら、やはり消費者としても何らかの価値提供がないとなかなか受け入れることができません。

その際企業から買い手(顧客)にちゃんと価値が伝わってるかどうかは、実際には顧客に聞いてみないことにはわかりません。

そのため、ビジネスの主体(企業)は本来、積極的に顧客とコミュニケーションを取る必要があるんです。

それなのにその顧客コミュニケーションの努力をすっ飛ばし、単に品質や容量を落としたり価格を上げるだけという安易な道に走れば、本来企業がやるべき努力を無視して企業のメリットだけを考えているのではと消費者から疑いの目を受けられても仕方がないのではないでしょうか。

例えば価格上昇の理由が原材料の高騰だとします。それならばそれでちゃんと消費者が納得できるような説明ができれば消費者だってきちんと受けいれることができます。

消費者は鬼でも馬鹿でもないからです。

でもそれぞれの企業がそうした説明の努力をしっかりとしているかといえば必ずしもそうではありませんね。

これは僕の個人的な意見に過ぎませんが、 企業は顧客とのコミュニケーションをおろそかにしていたり、重要視していないような印象を受けます。 今までインフレ経済を経験していない人たちが現場の大半を占めている状況では、どうやって値段を上げたらいいのかとか値段をあげるときは顧客にどのようなメッセージを送り、どのような反応を計測するべきかといったノウハウが企業側に蓄積されていないのかもしれません。

ですので、とりあえず価格をあげてみて売り上げがどうなるかを見ながら、間接的に顧客と対話する、という方法もとっているとも考えられます。もしかしたら各企業は今そういう実験をしているだけなのかもしれません。

それはそれで戦略としてありなので問題ないわけですが、もしそうだとしたら消費者として我々がやるべきことは

「買おうとしているものに、本当にお金を払うだけの価値があるかどうか」

ということをしっかり考えながらお金を使うということです。

これは消費者として絶対に譲れない一線として、日々実践して欲しいと思います。これは何も企業のためにやるのではなく、あなたが持っている「お金」の価値を最大化するためにも、必須の行動になります。

ここを考えずに漫然とお金を使っていては企業に対して「私たちは価値を与えられず、値段だけ上げられても何も言わない(行動を変えない)人たちです」という誤ったメッセージを送ってしまうことになりかねません。

もちろんこれは僕も実践していて、スーパーに買い物に行ったときも今まで買っていたものが値段アップしていたり容量が減らされたりしていれば、買う量を減らしたり、あるいはいっそ買わないようにしています。

あったらいいけどなくても困らないものは、値段アップ時が方針変更を検討する絶好のタイミングです。

これが生活必需品であっても買い方を変えることで価格上昇の影響を緩和することができます。例えば僕は店頭価格とネット上の価格を比較することが多く、ネットの方が安ければ極力ネットで買うようにしています。ネットの場合は送料がかかりますがまとめて買うことによって送料を無料にすることもできるので、まとめ買いして保管できるものはネットで安く買っています。

値段が安ければそれほど気にせず店頭で買ったらいいのですが、ここまで極端な価格上昇局面では やはり自己防衛すべきですし、それが企業にとっても望ましいメッセージになります。


先のステーキチェーンで言えば1割程度価格が上昇しているにも関わらず、その店にとって命ともいえるメイン商品(肉)の品質が劣化していました。

だったらもうこれはやめるなり、行く回数を減らすなりの検討を始めざるを得ませんし、そうしなければ企業に誤ったメッセージを送ってしまいます。

株主優待なので特に現金は払ってないので、そこまで気にする必要がないのではと思われるかもしれませんね。

でも株主だからこそ値段や品質の変化には敏感であるべきで、そこの価値が劣っているなら株式の価値も劣る可能性は高く、株価が下落していく可能性があります。であるならばたとえ株主優待があるとしても株主であるメリットが低下していると考えて良いでしょう。


まとめ


ということでこの経験をもとに実際に行動に移すことにしました。具体的には先のステーキチェーンの株式を一部売却し別の株主優待株式を取得することにしました。

ちょうどNISA口座で取得していた株式なので今少しだけある利益には課税されません。そうやって得た資金でちょうど新しい株式を取得できます。

株式優待だろうとスーパーの買い物だろうと原理原則は同じで

「あなたにとって価値があるものに、適切な対価を支払う」

ことです。価値に対して価格が高すぎると思うものは買わないようにしましょう。逆もまた然りです。


余談ですが今回の株主優待の件で、株式譲渡にチャレンジしてみようと思います。 多分簡単にできるので記事にするほどでもないと思いますが、何か面白いことがあればまた書いてみますね。


ps.

努力や投資法とは無関係に、こんなに資産が変わることはご存知でしたか?

4,018名が衝撃を受けたその理由とは…



プロフィール

「ゼロから資産形成したい」なら、無料メルマガで学ぼう!

資産構築メルマガ

コメントフォーム

名前

 

メールアドレス

 

URL

 

 

コメント

プロフィール
プロフィール画像


こんにちは、林FP事務所代表の林健太郎です。ブログご訪問ありがとうございます。

工学博士(阪大)、個人投資家。投資歴は20年近く。金融機関に属さず、保険・証券の販売に一切関与しない、完全独立のファイナンシャルプランナー(CFP®)です。アラフォー(?)、2児の父。

今後、日本では好むと好まざるとにかかわらず、どんどん自己責任が問われていくようになるでしょう。自助努力で資産形成していくこと、そしてその方法を中立な立場で伝えていくことが大切だと考え、独立して活動しています。

子どもにも安心して教えられる資産運用法を中心にお伝えしていますが、まだまだ「投資=難しい&ギャンブル」「投資=売買でドキドキ&忙しい」と誤解している方も多く、長期投資の考えを広めていけたらと思っています。

プロフィール詳細はこちら
Twitter(@subsubken)
Facebookページ
お問い合わせ
主な実績
FPジャーナル2018年9月号
2018年9月、日本FP協会の機関紙「FPジャーナル」(約20万部)の特集「長期x分散x積立投資を徹底検証」に林の記事が掲載されました。(→プロフィール



PHPくらしラク〜る
PHPくらしラク〜る2017年12月号・2018年1月号短期集中連載の監修をさせて頂きました。(→プロフィール



日経ヴェリタス2016-08-14

日経ヴェリタス2016年8月14日号「確定拠出年金 とことん活用術」にコメントが掲載されました。(→プロフィール



イオンカード会員誌mom 2015年12月号(30万部)に監修記事

イオンカード会員誌mom 2015年12月号(30万部)に監修記事が掲載されました。



ブログが月間16万アクセスを超えました



メルマガ読者様が 4,000名 を超えました。



プロフィール詳細はこちら

お問い合わせ
Facebookで新着記事が分かります!
「いいね」がもらえると嬉しいです!
人気記事 月間TOP
最近のコメント
寄稿者一覧