「大幅な市場反落が起きる可能性は?」 バンガードのレポートから学ぶ長期投資の姿勢

バンガードが最近発表したレポートには
「大幅な反落が起きる可能性が高まっている」
とありました。

実際、株式相場はここに来て軟調ですが
バンガードはどう分析しているのでしょうか。

また、こうした情報に投資家は
どう対処すればいいのでしょうか?


「大幅な市場反落が起きる可能性」を示すバンガードの2018レポート




このバンガードの記事はバンガードが発表した
Vanguard economic and marketoutlook for 2018: Rising risksto the status quo
というレポートの日本語版概略です。

この記事の中に

市場反落については、10%の下落という定義を使います。この反落が起こる確率は、今までは40%でした。しかし現在のこの確率は上がり、およそ70%になります。


というくだりがあり、バンガードでは今後
10%以上の下落が発生する確率を70%と
分析しているようです。


原文、つまり英語版のレポートを読むのは骨が折れますが
ざっくり図を見るだけでも面白いので
ぜひ開いてみてください。

例えば26ページの図II-2-bには
今後10年間における各資産クラスの
推測期待利回りとリスク(ボラティリティ)が
掲載されています。

今後10年の推測期待利回りとリスク


Vanguard economic and marketoutlook for 2018: Rising risksto the status quoより引用)


今後10年は米国の期待利回りが低下し
その他の地域の期待利回りが相対的に高い
とバンガードは予測しているようです。


他にも興味深いデータがたくさん示されていますので
是非中身を見てみてくださいね。


さて、あなたはこのような情報に触れた時
どのような判断や行動を取るでしょうか?


長期投資と情報収集の方法


投資というのは人それぞれでいいと思いますが
以下は僕が長期投資を実践して来た中で
強く感じてきたことでもあるので
多少は参考になる部分もあろうかと思います。


下落もしくは下落予測への対処


例えば上記のレポートでは今後10%以上の下落が
70%の確率で起こりうる、としています。

この数字自体、高いか低いかというと
通常は40%のところが70%まで上昇しているらしいので
下落確率が高まっていると言えるでしょう。

こうした情報に触れた時、
多くの人は「ヤバそうだ」と
感じるのではないでしょうか。

でも実は感じ方は人それぞれで
逆に「チャンスが来た」と思う人も
いるということです。

最も単純な例では
「売りポジション」を持っている人は
下落が利益になりますから
下落確率の上昇は単純にチャンスと言えます。

もう少し複雑な例でいえば
今は買いポジションを持っていて
将来買い増す予定の人も
実は下落がチャンスになります。
(相対的に将来よりも今が売りポジションなので)


あなたがどのような投資スタイルや
投資ポリシーを貫いているのか
僕には分かりません。


でももし「つみたて投資」を実践しているなら
上の「チャンス」の例に当てはまるということは
理解しておいてもよいかと思います。


期待利回りの変化


バンガードのレポートでは今後10年の
期待利回りの変化にも触れていました。

レポートの数字を信じるなら、
今後10年は米国よりもそれ以外の地域への(株式)
投資が有利と言えます。


ただ、こうした情報はあなたが判断するための
「材料の一つ」に過ぎないことも
忘れないでください。

バンガードに限らず、世の中には
たくさんの情報が溢れていて
それらの情報は互いに相反するものも
少なくありません。

であれば、一つの情報にふれる度に
いちいち意思決定をしていたのでは
投資の軸が大きく左右に
揺さぶられることになります。


実はこれが一番、厄介なのです。


大切なのはご自身の投資の軸を
見失わないようにすることだと思います。



あくまでも一例ですが、僕の場合でいえば
投資のポートフォリオ変更など、重要な意思決定は
「普段はしない」事に決めています。

いつやるかというと、1年に1度だけ、
決まった時期(僕の場合は年末頃)にやります。

NISA等、税制変更や1年間にストックした情報、
ライフプランの状況などを「総合的に」加味して
資産配分や積立額の変更を「必要であれば」やります。

不要もしくは保留と判断したら
そのまま何も手を加えません。

つまり、普段は情報収集しているだけで
判断はしていないんですよね。

これが余計なリスク(投資家リスク)を避ける
現実的な方法だと考えています。


おちついて考えてみれば、バンガードのレポートにも
「今後10年の予測」と書かれているではないですか。

今後10年という期間に対して、投資において
今すぐなにかをしないといけない理由は
まず無いはずです。


まとめ


バンガードのレポートを例に
情報収集と判断・意思決定について
僕なりの意見をまとめてみました。

意思決定しないからといって
バンガードのレポートが悪いとか
いう意図は決してありません。

むしろ良質なレポートで見るべき所も多いですので
時間があれば是非見ておいてください。


その上で、慌てて判断しないことです。

普段は自動で積立てる仕組みに任せ
節約、本業、今の時代なら副業もかな?
に集中するのが得策なのです。


ps.

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こんにちは、林FP事務所代表の林健太郎です。ブログご訪問ありがとうございます。

工学博士(阪大)、個人投資家。投資歴は20年近く。金融機関に属さず、保険・証券の販売に一切関与しない、完全独立のファイナンシャルプランナー(CFP®)です。アラフォー(?)、2児の父。

今後、日本では好むと好まざるとにかかわらず、どんどん自己責任が問われていくようになるでしょう。自助努力で資産形成していくこと、そしてその方法を中立な立場で伝えていくことが大切だと考え、独立して活動しています。

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