若い世代のライフプランについて

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こんにちは。林FP事務所です。

メルマガ読者様よりコメントをいただきました。


社会人2年目のお子様が個人年金保険の解約を検討中とのことです。

≪契約内容≫
個人年金保険 60歳払い込み満了
保険料月20,000円 60歳まで
払込を満了すると保険料累計888万円 払われる年金が毎年約109万円(10年)
現時点で3年分72万円支払い済み
現在解約すると解約返戻金が約57万円で、15万円ほど支払総額より少額になってしまうとのこと。

本人は損をしても良いから、解約したいと申します。
解約理由は、年金まで、長期にわたり貯蓄し続けなければいけない。
また、もっと短期にて、自由に出し入れできる貯蓄を選びたいからです。

損は覚悟で解約をしてもよいものでしょうか。
それよりも、減額してでも、払い込み済みにできる10年間はつづけるべきでしょうか。

以上、抜粋と引用



このまま月2万円の拠出を続けていくのか、しばらく続けるのか、今すぐ解約するのか
どうするのが結果的に一番お得なのか、という正確な判断はとても難しいのです。

理由には

  • ここ数年でも、確定拠出年金やNISAなど、新しい制度が出来、また拡充されている。
  • 社会情勢の変化、物価の変化。
  • 続ける選択をしたとしても、月2万円の拠出が生活の負担になってしまう場合もある。
等が挙げられます。

この場合、一番大切なのは、ご本人の意思であるように思います。
確かに、解約返戻金が今まで払った保険料より少ないと、躊躇してしまいます。
15万円という金額も少なくはないですし、子供が働いて稼いだお金が減るのはつらいという親御さんとしての気持ちも理解できます。
しかし、ご本人が納得したお金のやりくりや資産形成方法を行っていくということが結果的に一番ご本人のためになるのではないでしょうか。

また、この方は、企業拠出年金(企業型確定拠出年金でしょうか)の他にもつみたてNISAも始められているということなので、将来に向けても意識も向け、計画的に動かれているように思われます。


働き始めてからすぐの時期には、今後のライフプランが固まっていない場合が多く、一体どのような指標をもってお金を増やしていけばいいのか、いくら使ってよいのかわかりづらいという面もあります。
お金を使って楽しみたいこともあるけれど、将来が不安だからなるべく貯蓄に回す、というのもとても窮屈に思えます。
そこで今回は、若い方のライフプランについて考えてみましょう。

若い世代のお金についての意識や現状


少し前からの報道にもある通り、若い世代からの資産運用を勧める傾向にあります。
それにはもちろんメリットがります。

  • 少額から始められる積立投資であれば、収入が少ない時期から始められる。
  • 時間を味方につけることができる=時間をかけていけば複利の恩恵をより多く受けることができる
ということです。

FP協会の調査(働く若者のくらしとお金に関する調査 2017年)によれば、
20~34歳の就業者の将来の夢や目標についての現時点の見通しで、
結婚、出産・子育て、マイホームの購入、ゆとりある老後の生活、親孝行という5項目のうち、「ゆとりある老後の生活」を「したいと思うが難しいと思う」との回答が64.4%で、2/3に近い方が老後に対して不安感があることがわかります。
(参考までに「結婚」は36.8%、「マイホームの購入」は42.3%)
老後がかなり先のことであるのに加えて、年金制度等の社会保障のや少子高齢化に対する不安感が大きいのではないかと考えられます。


では、その人たちにどの程度預貯金があり、将来に備えを始めているのでしょうか。
同調査では、現在の預貯金額の平均額と中央値は下記のようになっています。


そして、将来の備えとして行っていることとしてはこのような結果になっています。



将来への不安を抱いている割合に対して、実際に対策を講じている割合は少な目であるということが言えるかと思います。
すすめられている「資産運用」も、この資料より後には伸びてきてはいるようですがこの時点では10%台です。

なんとなく老後に不安は多いけれど、将来自分がどのように暮らしていくのか見えてこないので具体的に方策が立てにくい、またはお金のプランに意識が向けにくいのかもしれません。
しかし不安感がある以上、大まかにでもプランを立てて備えを検討しておく方が不安感も減り、今の生活を楽しむことができるのではないでしょうか。

若い世代にはライフプランは必要か?


ライフプランを立てるとは、
  • 現在の状況(試算残高や、収支)を確認し
  • 将来の予測や希望を考え
  • それをお金の額に反映し
  • 将来の希望に向けて具体的な方策を決めていくことです。

若い方だと将来の予測や希望が見えにくく、ライフプランを立てるのは難しいのは事実です。
しかし全く無意味ということではありません。
先ほども書いたように、将来を見通しておくことが不安を減らすことにつながるからです。

また、ライフプランは何度でも作り直すことができますし、生活に変化があった場合修正することをお勧めしています。
これは若い方に限らず、年齢関係なくライフイベントに多くの変化があった方にも言えることです。

まだ先のことはわからない、けれど先々のマネープランを立ててみたい、という若い世代は、
まずはざっくりと、
  • 何歳くらいでいくら必要か
  • 収入のうちいくらを貯蓄に回せば安心か
  • 将来のために今から何ができるか
を考えてみてはいかがでしょうか。

ライフイベントにかかるお金の目安として、日本FP協会のHPからおおよその額を転載しますので、参考にしてみてください。


そして、人生に転機が訪れたとき、改めてライフプランをきっちりと作成し精度を上げていけばより安心ですね。


参照:日本FP協会「働く若者のくらしとお金に関する調査2017」2017年10月19日
   日本FP協会HP 主なライフイベントにかかる費用の目安


ps.

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こんにちは、林FP事務所代表の林健太郎です。ブログご訪問ありがとうございます。

工学博士(阪大)、個人投資家。投資歴は20年近く。金融機関に属さず、保険・証券の販売に一切関与しない、完全独立のファイナンシャルプランナー(CFP®)です。アラフォー(?)、2児の父。

今後、日本では好むと好まざるとにかかわらず、どんどん自己責任が問われていくようになるでしょう。自助努力で資産形成していくこと、そしてその方法を中立な立場で伝えていくことが大切だと考え、独立して活動しています。

子どもにも安心して教えられる資産運用法を中心にお伝えしていますが、まだまだ「投資=難しい&ギャンブル」「投資=売買でドキドキ&忙しい」と誤解している方も多く、長期投資の考えを広めていけたらと思っています。

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