つみたてNISAに最近4つの商品が追加されました。

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こんにちは、林です。

つみたてNISAでは金融庁が指定した
商品のみ積立が可能ですが
そのラインナップに6月には3つの商品が
7月には1つの商品が
追加されたようです。

どんな商品が追加されたのか
見てみました。


つみたてNISAで購入できる商品とは


こちらの記事

つみたてNISA関連資料 by 金融庁は、つみたてNISAに興味が無くても必見ですよ。



で説明している金融庁のページの
つみたてNISAの対象商品」にて
つみたてNISAで積立できる
商品ラインナップが掲載されています。

その対象商品ラインナップが最近
2018年6月22日と7月3日に更新され
その際計4つの商品が追加されました。

こうした更新は随時行われていて
つみたてNISA当初の商品数103本
(2017年10月2日時点)に比べて
6月22日現在は149本(ETFを加えると152本)と
49本も増えています。

始まったばかりだから、という特殊事情はありそうですが
我々投資家にとっては低コスト投信やETFが
どんどん増えるのは歓迎ですよね。

競争してもらえれば必然的にコストは下がりますし
コストが下がれば流入資金も増えますから
WIN-WINでしょう。

そうした戦略で成長している海外運用会社の一つが
ヴァンガードですが日本もつみたてNISAをキッカケに
日本の投資環境でもそちらへ向かう流れが
加速してくれることを期待しています。


追加されるたびに記事にしているわけではないですが
今回追加された商品について見てみたいと思います。


つみたてNSIAに追加された投資信託の詳細

商品名 投資タイプ 信託報酬 追加日
フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2040 6指数 0.13〜0.38%程度 6月22日
フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2050 6指数 0.13〜0.38%程度 6月22日
EXE-I グローバル中小型株式ファンド 海外株式 0.3304%程度 6月22日
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 海外株式 0.1728%以内 7月3日
つみたてNISAに追加されたのは
上記3+1の投信。

以下、それぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。

フィデリティ・ターゲット・デートファンド(ベーシック)2040,2050の特徴


ターゲットデートファンド(TDF)というのは
将来のある時点で運用を終了することを
前提にした投資信託です。

フィデリティホームページより抜粋)

こんな感じで目標に向かって
少しずつリスクを減らしていくのが
一般的。

名前の中に付いている2040とか2050というのは
西暦年のことで、その年が目標となります。

新たにつみたてNISAに加えられたのは
フィデリティ・ターゲット・デートファンド(ベーシック)
2040と2050。

バランスファンドの中でも信託報酬は低めですし
今のところ魅力的な投信にも思えます。

こうしたTDFに共通して言えるのは

  • 投資方針(資産配分)が投資家のポリシーと一致するか
  • ターゲットデート(資金を使う時期)が妥当か

を必ずチェックすることです。

あと投信として信託報酬等のコスト、
運用資産額などは基本項目として
チェックしましょう。

ただ、これら基本項目については
つみたてNISAの商品に選択された時点で
ある程度はクリアされています。

つみたてNISAの商品選択基準については
こちらの記事も参考にしてください。

つみたてNISA(H29年度税制改正・H30年施行)の要点まとめ





EXE-I グローバル中小型株式ファンドの特徴


SBIアセットマネジメントの
EXE-i グローバル中小型株式ファンド
今回仲間入りしました。

低コストETFに投資することで
間接的にグローバル小型株を
保有しようというコンセプトです。

そのため、ファンド・オブ・ファンズ形式に
なっていますね。


実はこの投信、ちょうど4年ほど前に
当サイトで記事にしています。

EXE-i グローバル中小型株式ファンドを分解調査



当時はバンガード・スモールキャップETF、
iシェアーズ MSCI EAFE スモールキャップ ETF、
ウィズダムツリー・エマージング・マーケット・スモールキャップ・ディビデンド・ファンド
の3つに投資する形式のようでしたが
現在では

  • シュワブU.S.スモールキャップETF
  • バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップ ETF

の2つに投資し、実質的に
全世界の中小型株式に
投資する形をとっています。


じゃぁどんなご利益があるかということですが
4年前の記事執筆時点の信託報酬が0.51%。

対して現在は0.3304%程度と
低コスト化しており
評価できるポイントです。

一般にファンド・オブ・ファンズは
コストが高くなる事が多いですが

(イメージとしては親会社に発注したら
実態は子会社が引受けて、両方から
手数料を取られる感じ)

EXE-I グローバル中小型株式ファンドは
それなりに低く抑えているようで
好印象です。

ただし。

EXE-Iから投資するETFの信託報酬コストが
わずか0.082%で、EXE-Iが0.2484%取ってますから
まだまだ行けそうです。


もっと頑張ってほしいです!


eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の特徴


米国株式単一指標のS&P500のインデックス投信に
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
が7月3日、追加されました。

単一指標ですので比較はそれほど難しくなく
既にあった3つの投信と信託報酬を比較すると

となっていて、eMAXIS Slimが
ダントツ低コストとなっています。

さすがに後から出てくる投信の方が
低コストの傾向がありますね。


単一指標ですからこれだけでは分散が不十分で
他の指標のインデックス投信と組み合わせるのが
ベターです。

ちょっと面倒になりますが、
こうした単一指標の組み合わせというのも
投資のスタイルとしてはアリでしょう。


つみたてNISAはいったいどの商品を選べばいいの?


このようにつみたてNISAはどんどん魅力的な商品が増えており
投資家としては嬉しい傾向ではあるものの
どのタイミングでつみたてNISAを
始めればいいのでしょうか?

また、既に始めているとして、新しい商品が出たときに
どのように対応するのがいいのでしょうか?


これについて最も堅実な対応は
「(少なくとも)情報収集だけしておけばいい」
ということです。


そんなの当たり前やん、
と思われるかもしれませんが
実際に新しい、魅力的な商品が加わると
そちらに乗り移ろうという誘惑に駆られがちです。

そうやって誘惑に駆られ続けていると
当初「こうやろう」と決めた投資方針が
だんだんブレてきてよくありません。

もちろん時代に合わせた投資方針
というのも大事ではあるんですが
投資方針の見直しはどんなに頻繁にしたとしても
1年に1回あれば十分すぎます。


投資方針を変えない範囲で
より低コストな商品に組み替えるなら
早速やっていただいても構いません。

ですがその場合であっても1年に1回の
見直しで十分でしょう。

だって、つみたてNISAの投資額は
年40万円が上限です。

仮に、信託報酬が0.1%低くなったとして
節約できる額はたかだか年400円。

20年間続ければ8,000円と
やや大きくなりますが
それでも1万円に届きません。

だったら見直しは年1回と決めてしまえば
「投資家コスト(※)」を安く押さえられるメリットの方が
大きいでしょう。

※この場合、あなたの労力を金銭に換算した額です。


年1回の投資方針検討には
「情報」が必要ですから、普段から無理のない範囲で
情報収集だけしておけばいいという結論になります。

僕もこのルールに則り、
こうして情報収集だけ
しているわけですね。

1分1秒を争うような投資ではありませんから
「ゆるい」感じで全然構いません。


まぁ普段の情報収集すら面倒ということなら
年1回だけ集中して調べてもいいでしょうけど
それでも普段から投資環境の動向ぐらいは
押さえておくのがいいのではないでしょうか。


つみたてNISA商品を頻繁に変えてはいけないもう一つの理由


もう一つ、頻繁に商品を変えてはいけない理由は
「つみたてNISAではスイッチングできない」
ことです。

スイッチングは資産の切替という意味ですが
iDeCoはいつでも自由にスイッチングできるのに対し
つみたてNISAではスイッチングが出来ません。

1度買ったら保有し続けるか売却するしか選択肢がなく
非課税期間の途中で他の商品に
切り替えることが出来ません。

ですので、そうそう頻繁に積立商品を変えてたら
後々管理がえらいことになってしまうからです。

もしスイッチングが出来るなら、
後からいくらでも商品の整理整頓ができますから
割と気楽に新しい商品を試すことが出来ます。


逆にスイッチングできずに20年間投資を続けるのは
「辛い」のひと言です。

例えて言うなれば、部屋にどんどんモノが増えるのに
収納やゴミ箱が使えないという
非常にマズイ状況なのです。

この点、つみたてNISAの最大のデメリットの一つ
と言ってもいいでしょう。


恐らく数年もすれば、つみたてNISAの
この不便な状況が露呈してきますので
「つみたてNISAでスイッチング可能にしよう」
という議論が出てくると僕は予想していますが…?



あるいはiDeCoでつみたてNISAの商品が
扱えてもいいんでしょうけどねぇ…。



以上、ご参考まで!


ps.

努力や投資法とは無関係に、こんなに資産が変わることはご存知でしたか?

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こんにちは、林FP事務所代表の林健太郎です。ブログご訪問ありがとうございます。

工学博士(阪大)、個人投資家。投資歴は20年近く。金融機関に属さず、保険・証券の販売に一切関与しない、完全独立のファイナンシャルプランナー(CFP®)です。アラフォー(?)、2児の父。

今後、日本では好むと好まざるとにかかわらず、どんどん自己責任が問われていくようになるでしょう。自助努力で資産形成していくこと、そしてその方法を中立な立場で伝えていくことが大切だと考え、独立して活動しています。

子どもにも安心して教えられる資産運用法を中心にお伝えしていますが、まだまだ「投資=難しい&ギャンブル」「投資=売買でドキドキ&忙しい」と誤解している方も多く、長期投資の考えを広めていけたらと思っています。

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